- 2008-02-11 (月) 0:07
- Column
経営理念に顧客第一主義を掲げ、経営目標を顧客満足とする企業は多いですよね。
顧客満足を第一とするのは結構なのですが、どうやって顧客の満足を得るのかについて、従業員にきちんと伝えず、ただ単に顧客満足を押しつけると、従業員は疲弊します。
また、従業員を犠牲にした顧客満足は長続きしません。
利益最優先の経営と同様、優秀な従業員から去っていくことになります。
真の顧客満足は、まず従業員の満足から始まるということです。
従業員の満足度が低ければ、「顧客に満足を与えよう」と思って仕事なんて出来ないですよね。
当事務所では、経営理念の初めに来るものは、従業員満足だと考えています。経営理念・行動規範・人事ポリシー・就業規則に従業員第一主義を明確に打ち出したものを作成しています。
実際に、従業員が、「自分は大事にされている」と感じるようになれば、働きぶりは変わってきます。モラールが向上し、自分で考えて行動するようになります。会社と従業員の信頼関係は強固なのもとなります。当然、労使トラブルは減少します。
従業員第一主義で有名な企業としては、サウスウエスト航空がありますが、いくつか参考書籍を紹介しておきます。経営理念作りや就業規則作成の参考になればうれしいです。
バリュー・プロフィット・チェーン—顧客・従業員満足を「利益」と連鎖させる
ESコーチング&ESマネジメント感動倍増組織のつくりかた—すぐに使える!会社が得する
大山流ES入門 社員の働く幸福感—ES増強ホップ・ステップ・ジャンプ!
また、従業員第一主義は採用活動にも絶大な効果があります。
一例をあげますと、
「宇宙一愛される経営」を目指している、ライブレボリューションという会社があります。40人規模の会社ですが、新卒説明会には9000人以上の学生が参加したそうです。また、2009年卒業予定の学生がオススメする企業というアンケート調査では、3位になっています。(ちなみに、1位はP&G、2位はゴールドマンサックス、4位は三井物産、5位はワークスアプリケーションズとなっています)

中小企業では、大企業のように知名度・高賃金で優秀な社員を採用することは難しいでしょう。しかし、従業員第一主義を前面に打ち出し、効果的に実施することで優秀な人材の確保が可能になります。採用でお悩みの方は、検討されてみてはいかがでしょうか。
当事務所のクライアントでも、採用面接時に従業員ハンドブックを渡し、従業員重視の経営理念や従業員との約束を守る会社であることを、うまく魅せて採用が非常にうまくいっているところがあります。
ちなみに、これは、正社員だけの話ではありません。パートタイマーさんやアルバイトさんも同様です。派遣社員さんにも当てはまります。これからは、非正規従業員をうまく活用できなければ、生き残っていけない時代です。
さて、当事務所は就業規則が専門なのですが、従業員第一主義によってモラールを向上させようとする場合に、労働問題などリスク回避を目的とした細かい規定満載の就業規則(企業防止型就業規則)は、正直、邪魔なだけです。最低限のリスク管理は必要ですが、モラールアップとのバランスが大事ですね。
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